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2005年02月18日

 『前向きな失敗』は人を成長させる[心時代のリーダーシップ]

昔、取引をしていた方と偶然、再会しました。
ある事件をきっかけに疎遠となっていたのですが、本当に偶然、取引先でお会いしたのである。

こちらは、あまり深くも考えずに再会を喜んでいたのですが、何だかバツの悪そうな顔をして、ヨソヨソしくしてます。

その様子を見て、ようやく確信しました。
あぁ、あの事件の際、この人は失敗していたのだと。

そこで深く追究する事は簡単です。
でも、あえて深くは追究しませんでした。

なぜか?
それは“相手の逃げ道を残しておく”ためです。

この“相手の逃げ道を残しておく”ことは、人との関係を円滑にする上でとても重要な事なのです。
妥協しているのではありません。
あくまでも、今後より良い方向に結びつけるためなのです。


これは部下やアルバイトを指導する上でも重要な事なので、もっと具体的に述べましょう。


部下がヘマをした時、あなたはどのように対応していますか?


例えばよく見かけるのが、「なんでこんなミスをするんだ!」と相手のミスを追究する上司です。
確かに何らかの原因があるからこそ、ミスは発生します。
そして論理的に考える人ほど、その原因を追究してミスが再び起きないようにしようとするのです。

一見、正しいように思えるこの行為が、実は失敗を『後ろ向きな失敗』に終わらせる原因となります。
失敗には大きく分けると『前向きな失敗』と『後ろ向きな失敗』があります。
そして『前向きな失敗』に終わるのか『後ろ向きな失敗』に終わるのかは、そのときの上司の指導方法に大きく左右されるのです。


では部下が失敗した時、上司はどうしたらいいのでしょうか?


まず「なぜ?」という追究をやめることです。

よく物事を論理的に考えるために「なぜ?なぜ?」と“真因遡及”を行う手法があります。
これは、確かに良い手法なのですが、対ヒトの場合は相手を窮地に陥らせるだけで、あまり効果的な方法ではないのです。

これはコーチングではよく言われていることなのですが、人は小さい時から叱られる時に
「なぜ、そんな事したの!」「なぜ、言う事聞かないの!」というように追究されているので、
「なぜ?」という言葉には、ネガティブな感情を持ちやすいのです。

次の2つを比べてみてください。
1.「なぜ遅刻したの?」
2.「何があって遅刻したの?」
さあ、どうでしょう?少しニュアンスが違うでしょう?


できるだけ人に対して、「なぜ?」という追究はできるだけしないようにしましょう。
原因を追究して部下を窮地に陥らせるかわりに、自分がそれに対して感じた率直な感想を伝えるのです。

そのミスが悪いとかどうとかではなく、あくまでも「自分が、どう感じているか」を伝えてください。
例えば「それは大変残念だ」といったように。

そうすれば部下は自らミスした事を反省し、何らかの対策を自分で考えます。
たいていの人はミスをしたとき、他人に言われなくても反省しているものなのです。
ただ、そのミスによって「他人にどんな迷惑をかけ、どんな感情を抱かせているのか」を伝えてください。

“相手の逃げ道を残しておく事”は“相手の自発性を尊重する事”にもつながります。
そして部下の自発的な学習を促すことで、『前向きな失敗』に繋げてあげようではありませんか。


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投稿者 ドリームサポート山口 : 2005年02月18日 22:15

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