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2007年11月09日
心と心のつながりが職場を潤す[心時代のコミュニケーション]
こんにちは、企業カウンセラーの山口恵里です。
今回は“心と心のつながり”をテーマにしたいと思います。
■渇いた職場になっていませんか
1900年代前半に行われたメイヨー、レスリスバーガーによるホー
ソン工場の実験によって、企業の生産性を高めるためには次の3つ
の要素が重要であることが判明しました。
①職場における“良好な人間関係”
②その仕事に関わっているという“誇り”
③任されて仕事が出来る“裁量権”
しかし、昨今では上記3つの要素のうち、職場における“良好な人
間関係”が崩壊の危機にあります。
『失われた15年』にピリオドを打ち、日本企業は競争力を回復し
ようとしましたが、その負の遺産として職場には渇いたムードが漂
うようになりました。
コスト削減、リストラ、成果主義・・・そしてそれに伴う個人への
負荷の増加が今、重くのしかかっています。組織の利益追求による
人員削減。そのしわ寄せによるキャパシティをはるかに超えた仕事
量。結果を出すことがすべての成果主義。その結果、誰もがみな自
分のことでいっぱいになり、コミュニケーションは希薄化し、個人
は孤立化、バラバラの職場になっているのではないでしょうか。
「上司とは一緒に飲みに行きたくない」
「慰安旅行には行きたくないから、その分の費用を返してくれ」
今、そんな若者が増えています。これはひとえに『個人主義』が蔓
延している証拠です。職場内での協調性はなくなり、自己主張ばか
りをする、他人のことなどお構い無しの利己主義的な人が多く見ら
れるようになりました。
そしてそんな職場に適応できない人がストレスを多く抱え、モチベ
ーションの低下に繋がっているのです。組織の効率化の陰で、個人
と個人の心のつながり、人間関係の潤いがなくなりつつあると言っ
ても過言ではありません。
■阪神淡路大震災が教えてくれた“つながり”の大切さ
人々の“心のつながり”がいかに人間にとって重要なものかを示す
事例が、ある地域からたくさん寄せられました。それは阪神淡路大
震災が起き、大変な被害を被った兵庫県です。
震災が起きるまで、バラバラだった家族。互いの生活のリズムはバ
ラバラ、食事も共にせず会話もなく、どこかお互いに敬遠している
とさえ見える家族。父親は仕事一筋で家庭をかえりみず、母親はそ
んな父親に嫌気をさして自分の趣味に夢中になり、子供は子供で自
分のことばかり・・・。
これはよくある光景かもしれません。そんな家族が震災という危機
に直面することによって大きく変わることとなります。
「震災を乗り越える」という家族全員の共通テーマを持つことによ
って、それまでバラバラだった家族が心を一つにするようになりま
した。困難に直面するにあたって互いを思いやる心、協調する心、
そしてそれまで途絶えていた“会話”が家族に戻ったのです。
人と人との心のつながりには“慰安効果”があると言われています。
「自分を理解してくれる人がいる」
「自分はひとりじゃない」
そんな思いはストレスを軽減し、困難を乗り越えるために必要な心
の強さをもたらしてくれるのです。震災を経験した家族も家族同士
の心のつながりがあったからこそ、あの困難を乗り越えることが出
来たのではないでしょうか。
涙ながらにこう語るお母さんがいたそうです。
「私たちは震災で大変な思いをしましたが、それと引き換えに大切
なもの・・・“家族”を取り戻すことができました」
■今こそ“つながり”のある組織を
先に述べたように産業界では今、競争が激しい環境の中、効率化を
迫られ、それに伴い個人への負荷が重くのしかかっています。そし
て、その困難を乗り越えられるだけの心の強さが個人には必要とな
ってきています。
そんな個人の心の強さが必要とされる今だからこそ、厳しい環境に
立ち向かわなければいけない今だからこそ、以前にも増して組織に
は“心と心のつながり”が必要な時なのではないでしょうか。
とある有名な先生の講演会で印象に残った言葉があります。
「人間、本当に大切なものは無料で手に入れることが出来るのです」
互いを思いやる心、協調する心、楽しい会話、そしてそこから生ま
れる心と心のつながり・・・それらは全部無料で手に入れることが出
来ます。ただ、ほんの少し、意識を変えるだけでいいのです。
■“つながり”で大切なのはコミュニケーション
心と心がつながるために最も大切なもの、それはコミュニケーシ
ョンです。コミュニケーションには大きく分けて『聴く技術』と
『伝える技術』がありますが、ここでは各論に入る前に、その大前
提となる大切な心構えについてお伝えしたいと思います。
コミュニケーションをする上で最も大切なこと、それは“離別感”
と“共感的理解”です。
“離別感”とは他人が自分とは違う存在であり、価値観が違うこと
を受け入れる心です。この“離別感”は身近な人になればなるほど、
失くしがちです。
そして“共感的理解”とは相手の考え、価値観をあるがままに受け
入れ、理解しようとする心です。決して同意するということではあ
りません。相手の考えを尊重するということです。
例えば、こんな経験はないでしょうか。会議で自分は「A案が良い」
と発言したとします。すると、自分の親しい同僚が「いや、B案の
ほうが絶対良いよ」と言ったとする。そんな自分の意見を否定した
同僚を見て、どこか腹立たしく感じる・・・。
人は自分の価値観を正しいと信じているものです。ですから、つい
自分と異質なものに対して違和感や反感を持ってしまいます。でも
相手の正義は自分の正義とは違うかもしれない。そう、疑ってみる
ことが大切なのです。
お互いの違いを受け入れた上で相手のあるがままを理解しようとす
る心、それが健全な人間関係の鍵であり、真の心と心の“つながり
”を育むのです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
あなたの応援に心から感謝します。⇒ ![]()
投稿者 ドリームサポート山口 : 2007年11月09日 12:06
コメント
職場の人間関係を大切にする心がけ、本当に大事ですね。
挨拶と笑顔、本音で喋れる環境、だからぶつかり合う
必要もあるのかもしれませんね。
熱い、勢いのある会社が本来の会社だと思います。
カンパニー、共にパンを食べる仲間の意味する通り、
共に楽しく飲んだり食べたりする会社作りが本当なんでしょうね。
投稿者 TAKE : 2007年11月28日 19:13